この連載では、週末の試合から気になったセットプレーを1〜3つ取り上げます。
さらに1試合をフルマッチで見ながら、セットプレー視点で試合を振り返ります。

その週末の試合から、気になったセットプレーをピックアップします。
①鉄板の”ニアそらしファー合わせ”(愛媛FC)
・ゴール動画
・セットプレーを分析
守備

11人全員が戻っての守備をしています。
ゾーンを中心とした併用での守備をしていて、4人がマンマークをしているように見えます。
攻撃

ニアサイドのゴールエリア角で選手がヘディングで合わせる形から始まります。
直接ゴールを狙うボールではありませんが、触れれば得点に直結する位置にパスを送れる配球でした。
そのヘディングに対し、守備側は一瞬足が止まります。
その間に、PA内でフリーの選手2人がファーサイドに走り込み、ゴールに押し込んでいます。
まとめ
今回のゴールは、いわゆる「ニアでそらし、ファーで合わせる」という鉄板の攻撃パターンから生まれた得点でした。ニアでの最初のヘディングによって守備の重心を動かし、空いたファーサイドを使う構造は、セットプレーにおいて再現性の高い形です。
1点目も似たような形で決まっていて、他にも得点には至らなかったものの同様の形でゴールに迫るシーンを複数作っています。偶発的な成功ではなく、意図的にこの形を突いていることがうかがえます。
同じ設計を繰り返し再現できるかどうかは、セットプレーの質を測る一つの基準になります。
このチームが今後も同様の形を継続して使ってくるのか、引き続き注目していきたいところです。

ここからは、ランダムに選んだ1試合をセットプレーに注目してフルマッチで視聴します。
試合全体の流れの中で、
- 攻撃時にどんなセットプレーを狙っているのか
- 守備ではどこを優先して守っているのか
結果だけでは見えにくい、チームごとの考え方を整理していきます。
今週の選ばれた試合は……
ロアッソ熊本 vs ギラヴァンツ北九州
試合結果

4′ 熊本CK
守備(北九州)…ゾーン中心の併用での守備。マンマークを行っているのは3人。
攻撃(熊本)…ボール付近に1人とその後方にもう1人。PA内では5人対3人。ショートコーナーで再開し、3人でサイドを崩しに行く。
9′ 北九州CK
守備(熊本)…マンマーク中心の併用での守備。
攻撃(北九州)…PA内に6人入っての攻撃。
39′ 熊本CK
攻撃(熊本)…ショートコーナーで再開。PA外側を回し、逆サイドまで運んでからのクロス。
51′ 熊本CK
67′ 北九州CK
攻撃(北九州)…強い風が吹いている。ゴールエリア内に固まり、インスイングのクロス。



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